金田風アンプ No.291の製作(DS-E1 & DS003用プリアンプ) ⑥

投稿者: | 2026年1月16日

配線も済んだので、記事の調整方法に従い、各部の電圧を調整し早速レコードを演奏してみました。

低音部の豊かさとともに、高音部のくっきりとした、しかもとげとげしさのない音色にしばらく耳を傾けました。
とにかく分厚い音です。これは半導体アンプとはひと味違う音色だなと言う感想とともに、金田先生が何か真空管にこだわりがあるように見受けるのは、この音色を求めてのことかと感じました。

今回のアンプで2SA726や2SC959が手元になく、その代替品を使用したもののうまく動作するのか心配でしたが、なんとか普通に動いて安心しました。
さらに代替品とはいえ、メタルカントランジスターの再生音を聴くことが出来、良い経験となりました。

なお、SEコンデンサーが入手できていないので、当初ディップマイカで代替していましたが、それを取り外しWIMAのコンデンサーに交換しています。

上記の調整のあと、より詳しくアンプの調整を試みたところ、

①各部の電圧を点検し、誌面の電圧値と照らし合わせると、RchのT2のG2、LchのT1のG1の電圧値が大きく異なっており、更に、両chとも2SJ74のソース電圧値が-130mv前後になっていました。
原因がよく分からないまま、思いついては部品を付け替えて見ても改善されません。

そうこうする中で、バッファのFETの値はどうなのだろうと取り出して測定すると、例えばRchの2SK170のIdssが8.27mAに対し2SJ74は9.72mAと、1.45mAも違う素子をとりつけていました。Lchもほぼ同様です。
何を勘違いしていたのでしょうか。記事の「Idssの差が0.1mA 以内のFETをペアに」との記述に従い再選別し、交換すると誌面の電圧値にほぼ準じたものになりました。

②NutubeのF2の電圧値を-3.5Vをめどに調整したつもりでしたが、満充電のバッテリーに交換してレコードを聴いていると変な音になったので、慌ててスイッチを切りました。
再度スイッチを入れ各部の電圧を点検したところ、F2の電圧値が-8Vにもなっていました。

おそらく、あれこれ調整をしているうちに長時間経過しバッテリーが消耗したのでしょうか。そのまま電圧が低い状態で設定したものを、満充電のバッテリーと交換したことで動作点が変わったのかと思います。
金田先生の記事を読み返すと「バッテリーが満充電時に調整する」とさりげなく書いてあり、そのことなのかと今更ながら納得しました。