金田風アンプ No.267の製作 ⑨

投稿者: | 2021年5月16日

金田風アンプNo.267は、手持ちのレコードから更に奥の深い演奏を聴かせてくれるのが面白く、毎日のようにスイッチを入れています。

そのうちの1枚は、ズービン・メータ指揮ロスアンジェルスフィルハーモニーの、サン・サーンス「 交響曲第3番オルガン付き」です。
今まで手にしたアンプでは、終楽章の最後、オルガンの重低音とオーケストラの演奏が重なるあたりで音がつぶれ気味に聞こえ、少々気にかかるところでした。
このNo.267アンプはその部分をしっかりと再生します。気にせず聴くことができるようになりました。
(これはNo.257プリアンプの功績かもしれません)

ところで、出力段に使っているPOWERADDの給電時間が意外と短かいようです。
休日などに一日中アンプを動作させていると、夜には残量が10%を切ることもあります。
そこで、記事で紹介されているリチウムイオンバッテリーによる電源を、手持ちの同規格のバッテリーで導入することにしました。

すると、驚いたことに、給電時間より何より、再生される音が変わりました。
POWERADDで、私にはやや刺激的に感じられたバイオリンなど弦楽器の音が、まろやかになりました。
加えて管楽器も一段と柔らかな音になったように感じられます。
私の駄耳の感想ですが、弦楽器や管楽器の音が変わると、演奏全体の印象も変化し臨場感が更に増したように思われます。

先達の方々のブログで、「直列に数十個つないで給電したナショナルのネオハイトップ単1乾電池。水銀0になって音が変わった(前の製品の方が良かった)」などの記事を読むと、失礼ながらそんなものかなくらいに思っていましたが、今回電源が変われば音も変わることを身をもって体験しました。

比較するのにNo.239アンプしかなく、好みを交えた私個人の感想を許して頂ければ、いまNo.267アンプはそれ以上と思えるのは、やはり電源の違いもあるのでしょうか。

給電時間も長時間になりました。どれほど持つのかはまだ測っていませんが、少なくとも数日は使えそうです。
POWERADD自体は悪いものではなく便利に使えるので、今後は予備電源として使おうと思います。