ケースのパネル作成の続きです。
前回、UVプリンターで印字してもらった経緯を記しましたが、実は孔開けもプロに依頼しました。
今まで、ボール盤まで導入して孔開けに挑戦してきたものの、一度も満足のいく仕上がりを得ることができませんでした。
その結果、日本が誇る職人たちにより精密に仕上げられた数々の部品が、私の下手な孔開けを覆い隠してくれていて(本当に申し訳ないことです)、なんとか外観は見栄えよく保たれています。
だから気にしないでよいとも言えますが、ここは一度プロの腕前を拝見したいと思い立ちました。
ネットで検索すると、大阪府内に幾つも金属加工業者さんが見つかりました。
その中で、小さな修理から大きな組み立てまでなんでもどうぞと、ホームページに掲げている業者さんに目がとまり、一度聞いてみることにしました。
私としては、ケースの孔開けなどという細々とした加工は断られるかとの懸念があったのですが、意外にも引き受けますとのことでした。
孔開けの寸法図やこちらの希望など何度かメールでやりとりし、業者さんからGOサインがでたのでパネル本体を送りました。
そして仕上がって返送されてきたパネルが下の写真です。

RCA端子についている滑り止めの突起の受けも丁寧に削り出されています。
また、皿孔も私が加工すると、ひと孔ひと孔が深かったり浅かったり、そのため3mmのねじ穴も3.5mmになったり4mmになったりするのですが、精確にあいています。
これを励みに組み立て作業を頑張ろうと思っています。
ところで、最近になって知ったのですが、タカチ電機工業からかなりの数の商品が販売終了になると発表があり、そのなかにOSシリーズも含まれていました。
具体的には2025年12月末営業日をもって販売終了とし、2026年以降は在庫限りの販売となり、OSシリーズの代替はAUシリーズと発表されています。
もしかしたら、今後は金田式アンプの顔立ちも変わるかもしれません。
今年の7月にはケースの「リード」も、電子機器事業から撤退を発表しています。
かつては「電子立国」といわれた日本の行く先が案じられます。
