2級小型船舶免許の取得に挑戦⑪

投稿者: | 2014年10月17日

学科・実技試験を受ける⑦

今度は避航操船です。最初に私が指名されました。操縦席につくと直進するよう指示されました。しばらく走ると右からボートが来ている写真を見せられたので、「避航します。前後左右よし。停船します」としました。これも3人ともクリアできました。

次に蛇行です。私が最初に指名されました。試験官がほとんど蛇行運転のコース上にボートを載せて私に操縦を交代しました。蛇行運転は終了するときに、いまいる針路の延長線上にボートを戻さなくてはならないので、遠くの高架道路の橋脚のひとつを目標にしました。
そして、ボートを発進、さらに増速して行きます。すぐに最初のブイが近づいてきたので、なりゆきで左から入ることにしました。この時、増速してすぐ転回ポイントになったので、「左から入ります」と言う宣言を忘れてしまいました。忘れたと思った時には、もう次の転回ポイントに近づいています。ブイが右横に見える位置で右にハンドルを切り、第1ブイと第2ブイの間に入って行きました。

こうして、第1、第2、第3ブイとジグザグにボートを操縦し、最後は元の針路にボートを復帰させるのですが、近づいてみると遠くから眺めた風景と違い、いくつも並んでいる橋脚のうちのどれが目標だったか分からなくなってしまいました。そこで、適当に橋脚の一つを選んで直進し、エンジンを中立にし「蛇行運転終了しました」と言ってみました。試験官の様子からは終了位置があっていたかどうだったのか、特にわからないまま「では交代してください」との指示で席を離れました。

続いては中年男性の番です。横で見ていると、ハンドルに覆いかぶさるように操縦していて、真剣さがひしひしと伝わってきます。この人にとっては、蛇行運転は難関なのだろうかと思いながら見ていると、操縦席の窓をまさに食い入るように見つめながらの操縦で、こちらまで緊張してしまいました。

最後に妻の番ですが、とても楽しそうに操縦しています。昔からジェットコースターが大好きな人なので、今日の試験科目の中でも蛇行だけが楽しみと思っていたのではないでしょうか。

学科・実技試験を受ける⑧

試験もいよいよ大詰めに近づいてきて、方位測定の項目となりました。試験官が木の箱に入ったハンドコンパスを取り出します。指名された順にハンドコンパスを受け取り、与えられた目標の方位が何度であるか申告し、それを試験官が再確認してこの項目は終了です。ただし、停船している船の上はゆらゆらと揺れるので、体を船室の壁に預けながら細かな目盛りを確認するのは少々大変でした。

実技試験の最後は着岸と離岸です。試験官の操縦で、出発した桟橋に戻りました。
桟橋から少し離れたところに停船し、試験官が桟橋に垂れ下がっている黒いクッションの一つを示し、「あれを目標に着岸してください。ただし、ボートを桟橋につけなくて良いです。ボートフックが届けば着岸成功とします」と説明しました。ボートは右舷が桟橋に対し斜め30度位、目標から20mほど離れた位置に停船しています。

最初に中年男性から着岸試験がスタートしました。ゆっくり進んでいますが、いつまでもエンジンを中立にしません。ぶつかるなと思う間もなく船首を桟橋にぶつけてしまいました。慌ててしまい後進に入れたので、ボートが後ろ向きに思い切り進みます。試験官が即座にハンドルとエンジンを操作し停船しました。試験官がボートを桟橋に着岸させると、中年男性は係留ロープを持って桟橋に上がりクリートに係留し「着岸しました」と報告して終了しました。

学科・実技試験を受ける⑨

続いて妻の順番になりました。微速前進してすぐにエンジンを中立にするのですが、やはり途中で止まるのではと思ってしまうのか、なかなか中立にしません。妻も船首を桟橋に当ててしまいました。妻は負けん気で「もう一回します」と言いましたが試験官は「もういいです」と答えていました。

いよいよ私の順番となりました。操縦席についてみると、講習の時に講師から「桟橋との間隔がボートの横幅3つくらいでエンジンを中立」と言われていましたが、その位置はすぐ目の前のように思われました。とりあえず微速前進にしてしばらくして中立にしました。しかし、中立にするのはもっと前のタイミングだったようです。結構早くボートは進みます。桟橋のすぐ手前でハンドルを左いっぱいに切りましたが、結局私も船首を当ててしまいました。きれいな着岸とはなりませんでしたが、係留ロープを握りしめて桟橋に上がるとクリートに係留し、着岸報告をしました。
こうしてみると、着岸は初心者の私たちにとって最大の難関ではないでしょうか。

このあと、離岸をしましたが、これは3人ともスムーズに終えることができました。

こうして、実技試験は終了しました。開始時刻から約1時間半ほど、ひとり30分ずつ試験を受けたことになります。終わってみればあっと言う間だったように感じました。後は、5日後の学科・実技試験の合格発表、総合発表を待つだけとなりました。

今回も試験の話題で写真がありませんので、須磨海岸の風景などどうぞ。

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(続きます)