2級小型船舶免許の取得に挑戦②

投稿者: | 2014年9月25日

学科講習を受ける②

講習は、およそ50分の講義と10分ほどの休憩というローテーションで、ほぼテキストの目次のとおり進んでゆきました。

講習のはじめごろは、テキストも薄いし図や写真が豊富で……だから簡単なんだろうと思っていましたが、講習が進むにつれ内容が実に多岐にわたるものであることが分かってきました。そして、テキストは実にうまくまとめてあることを納得し感心させられました。

講師の人は、講義のはじめに「皆さんが試験に通る最小限のことをお教えします」とか「100点満点をとるための講習ではありません」と説明したとおり、テキパキと講義を進めていきます。まさに学科講習の「達人」の風格さえ漂わせています。

覚えることは山ほどです。灯火、形象物、航法などなど。とくに強調されたところには、どんどんアンダーラインを引いていきます。追加説明はしっかりとメモをしていきます。

そして、たとえば航路標識(灯台など)の灯質のところでは、単明暗光(Oc)は「大きい(O)小さい(c)」、等明暗光(Iso)は「いっ(I)しょ(so)」など、覚え方を紹介してくれます。もちろん、船員さんたちの間で長年の知恵として開発された覚え方なのでしょうが、初めての私には天の恵みのように体にしみこんできます。

ようやく昼休みとなり小一時間の休憩となりました。この間に、係の人と相談して、最短であれば5月上旬に実技講習、5月中旬の学科・実技試験の日程で予約することもできます。私と妻はその時期はなにかと他用があり、改めて電話で別の日を予約することにしました。

学科講習を受ける③

さて、昼からもみっちりです。ページをめくるごとに重要項目がいっぱい。講師の人の説明もどんどんと熱を帯びてきます。気がつくと、隣の机に座っている若い受講生が、数分に1回ため息をつきだしています。彼にすると久しぶりの「勉強」で頭も体もへとへとになったのでしょう。もしかしたら、私も無意識にため息をついたかも知れません。

とにかく、午後はこのあたりが山場だったのでしょうか。50分の講義と10分ほどの休憩をいくつか繰り返して、午後4時を大きく回ったころ学科講習は終了しました。

帰りの車中ではなんだか充実感でいっぱいでした。これだけのボリュームの「勉強」を近頃することがなかったからでしょう。

実技講習、学科・実技試験を予約する

家に持ち帰った資料を読み返しつつ、妻とも相談しながら日程表をじっくり検討しました。大阪市内や関空近くにも講習、試験会場があることを知りましたが、やはり新西宮ヨットハーバーが便利ということで、そこで受けることの出来る日程を探すと、6月に都合の良い日程があるようです。

ゴールデンウィークが過ぎたころ、ヤマハボート免許センター西日本に電話で予約をいれました。実技講習は、実習艇の定員が4名で、当然教官が1名乗船するので講習生枠は最大3名になります。電話で尋ねると、都合の良い時間帯にはすでに1名の先約があるものの2名の枠が残っているということで、私と妻の分を予約しました。

併せて、郵便局から講習料(受験料込み)を払い込み、申込用紙に必要事項を記入し、免許センターに送って、あとは実技講習の日を待つだけとなりました。

(続きます)