前回は、ようやく完成間近と記しながら、結果として電源部の破壊報告になってしまいました。
その後、電源部について、故障個所を取り出し、部品を測定し直し、再度組み上げるというしんどい作業を終えることができました。
前回記したように、電源部の故障は、+30Vと-30Vのレギュレーター制御素子の破壊に止まっていたので、新しくSCT2080KEを取り寄せ交換しました。
もちろんタイマーも30秒+30秒の1分待機モードにしました。
組み立てなおして、恐る恐る電源スイッチをいれ、各レギュレーターの出力電圧をテスターで測ったところ、無事所定の電圧が示され一安心しました。
製作記事にそって調整し、いよいよ音出しです。
写真ではタンノイらしきスピーカーが写っていますが、もちろん今はこのスピーカーに接続する勇気はありません。
写真には写っていない床に仮置きしてある10cmスピーカー(DENONのミニコンポからとりだしたもの)につなぎました。
レコードをかけて聴いてみると、低音はもごもごした感じ、高音は冴えが感じられないというのが第一印象です。
しかし、10分ほど聞き続けると、まさに霧が晴れるかのように低音はしっかりと、高音はのびやかに演奏されるようになりました。
製作を開始して3年が経ち、先に完成していたプリアンプに加え、やっとパワーアンプも揃いました。
次にパワーアンプに挑戦する時は、こんなに時間をかけずに作りたいものです。