2級小型船舶免許の取得に挑戦⑥

投稿者: | 2014年10月5日

実技講習を受ける②

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ゆっくりと進んで実技講習の起点となる桟橋に着きました。後で調べるとそこはビジターバースというところでした。実際の実技試験もここを起点として行われるそうです。

ボートが桟橋に横付けとなりロープで係船が終わると、いったん下船するように言われました。桟橋に立つと、先ほどの「船外機艇実技チェックリスト」をもとに、実物を指し示しての説明、そして確認の練習が始まりました。ボートの装備や、操縦席のパネル周りなど「船体・操縦席の点検」、後部甲板の下に設置されたバッテリーやオイルタンク、エンジンなどの「エンジンの点検」の練習です。点検し、終わればちゃんと終わったことを伝える練習がしばらく繰り返されました。

今度は、操縦席に入り「エンジンの始動、暖機、停止」の練習です。バックミラーのない車と思って、一連の動作の始まりには必ず前後左右を確認するよう強調されました。特に、エンジンの始動時には始動前に船尾へ行き、プロペラ周りも確認し、始動後にも再び船尾に行き、今度は冷却水の点検を行います。こうして、リモコンレバーの操作に慣れると、講師の操縦で出航しました。

実技講習を受ける③

港内は最徐行とのことで、静かに進みました。ちょうど出発の時刻が重なったのか、たくさんの一人乗り小型ヨットの出航と出会いました。向こうが優先と言うことで、しばらく待機しながら眺めます。それぞれのヨットの横腹に、阪神間のいろいろな大学の名前が書かれていて、それが何隻も目の前を通り過ぎて行きました。優雅な大学生活が楽しめるのも、海が近い阪神間という立地だからなのでしょう。少々うらやましく感じました。

小型ヨットが通り過ぎるとボートはまたゆっくりと進みだしました。そして、港の外に出ると遮る防波堤もなくなって、波が少し高くなりました。更に数分ほど進んだところで、講師はグンと加速しました。ボートがどんどんスピードを上げて、波の上を滑るように走りだします。

実技講習を受ける④

前方遙か向こうに橋脚と、左手遠くに岸壁が見えるあたりでボートは停止しました。早速私が呼ばれ、操縦席に着きました。前後左右の確認後、1500回転くらいでゆっくり前進し、すぐに3500~4000回転に増速するよう指示されました。

初めての操縦なので緊張しながら「前後左右よし」と言ってリモコンレバーを前に倒すと、ボートはゆっくり進み始めました。そして、また前後左右を確認して、「増速します」と言いながらレバーをさらに前に倒すと、力強く加速して行きます。最初はびくびくしながらでしたが、波の上を滑走する爽快さにすっかり魅了されてしまいました。

ある程度滑走すると、後方を確認して停止するよう指示されました。こんどは妻に交代し、同様の練習です。妻も結構操縦するのが面白いようで、増速もさほど躊躇することなくこなしていました。発進、直進、停止の一連の動作の練習がしばらく繰り返され、続いて後進、変針と講習メニューが進みました。変針では、ハンドルを曲がる方向に切って、目指す方向になった時ハンドルを戻しても、目指す方向を通り越してしまいます。ハンドルの操作感覚が車とは全く違うのには面食らいました。何度か繰り返すうちに、8割がた目指す方向に近づいた頃合で早めにハンドルを戻せばよいことが、なんとなくつかめてきました。こうして、あっという間に昼食休憩の時間となりました。

(続きます)