金田風アンプ No.279の製作(6RR8A) ①

投稿者: | 2021年12月6日

「MJ無線と実験」誌の2021年10月号から、「DCアンプシリーズNo.279 バイポーラTrドライブ SIC MOS-FET パワーアンプ」の連載が始まりました。
「今までは音は良くても入手困難なものはできるだけ避けてきたのが、今回はそのような制約を排し理想に近い構成のアンプを追求する」(記事のリード文から)とのことで、半導体アンプ、404Aハイブリッドアンプ、Nutubeハイブリッドアンプの3種のパワーアンプが一挙に発表されました。

私としては、すでにNo.267という音の良い安定感のあるパワーアンプを手に入れています。
だから特に動く必要もないのですが、真空管を使ったNo.270ハイブリッドプリアンプで金田風アンプの新しい魅力を知りました。
さらに、WE404Aの同等管のNEC6RR8Aも、ずっと以前に購入して持っている以上、今回のパワーアンプを見過ごすわけにはいかない、この真空管をそろそろ使わないと何時使うのかという気持ちになりました。

そこで、早速404Aハイブリッドアンプのプリント基板の原図を作成し、発注の手はずを整えました。

発注先はいつものFusion PCBでよかったのですが、近頃は仕上がりに少し時間がかかるようになり、時には発注から到着まで一か月を要したこともあったので、この際新しい業者を試してみることにしました。

ネットであたってみるとPCBWAYという業者の評判がよさそうです。
値段的にもFusion PCBと変わりないので、今回はこちらに発注することにしましたが、一つ気になるのは私のようなPCBEでの注文例が見当たらないことでした。
現在原図作成ソフトはEAGLEやKiCadが多く使われているようです。
PCBEで作ったガーバーファイルはどうなのかと心配しましたが、それは杞憂だったようで、すんなりと受け付けてもらえました。

そして、発注してから1週間ほどで基板が届きました。
仕上がりも満足のいくもので、なにより、10枚単位の注文に1枚おまけがつくなど、きめ細やかな対応が心地よく、次回もPCBWAYと決めました。

金田先生は真空管を基板に接着剤で固定し、直接足に半田付けする方法を採用していますが、私の所有する6RR8Aは2本しかない上に、長期保管の間に足も黒ずんだりしていて一発で動くかどうかも心配です。
それで、ソケットを使うことにしました。
さらに、今後直接配線を試みることもあるかと、真空管の足を収められるよう穴を開けてもらっています。