金田風アンプ No.239の製作 ②

投稿者: | 2018年6月21日

金田式アンプを作ろうと決めたのは昨年11月のことで、今日までの約半年間準備をすすめて来ました。

まず、雑誌記事の配線図をもとにPCBEというフリーのプリント基板エディタで回路原図の作成を開始。

ほかのプリント基板エディタは知りませんが、PCBEは昔懐かしい味わいのあるエディタです。
どう懐かしいのかというと、かつてNECのPC9801上で遊んだグラフィックエディタのような感じなのです。色使いもそっくりで、部品をつまんで移動させたり、線を曲げたり引っ張ったりと自由自在に加工ができるので、ついつい昔を思い返してしまいました。

他のエディタと同じく、PCBEも最初にいろいろな決まり事を覚える必要があります。しかし、私が目指す基板製作レベルであれば、覚えることはそんなに多くはありません。そうするととにかく回路原図を作るのが楽しくなって、次々と原図製作が進みプリント基板業者に発注するまでになりました。


PCBEで作成中のIVC基板の原図

次に考えたのは、ボール盤の入手です。

ハンド電動ドリルは持っていますが、生来の不器用さも相まって今までアルミ板に的確に穴あけできた例がありません。なんとかならないものかとネット上のブログ記事を眺めていると、新品でも結構しっかりした製品が1万円台で手に入るように書いてあります。

そこで、ネット販売のページをみると、90件余りのコメントを集めている製品が見つかりました。これほど注目され、良い評価も8割ほどついている製品なら間違いもないのではないかと、さっそくその製品を注文しました。

到着した品物はブログの記事通り、さび止めのオイルまみれで、それを洗浄剤でぬぐい落し組み立てて試運転すると、ハンド電動ドリルの穴あけの仕上がりとは格段に違います。日本の専門業者が設計し、製造を中国に委託した製品のようで、またまた「中国おそるべし」とつぶやきながら全体を眺めてみると、コストを追求した部分と要所を固めた部分との複合体のような製品だと分かりました。それでも素人の趣味のための道具と考えれば、実用性は十分ということになるでしょう。

ネット販売のコメントの中には「多少の芯ぶれ」を指摘するものもあったので、手に入れた製品はどんな程度のものか気にしていました。後日、専門の人に見てもらう機会があり測定してもらうと、なんとブレは0.02mm以下、文句のつけようのない製品だと分かりました。


入手したボール盤