「朗音!真空管アンプの愉悦」購入

投稿者: | 2018年12月27日

「金田風アンプ No.239の製作」を綴っていますが、ここしばらく作業が進んでいません。
秋に長年の友人たちと8日間の旅行を楽しみ、帰ってすぐに「花粉症」を発症しなど色々なことがあり本日に至っています。

(花粉症発症の経緯は「生活雑感」のカテゴリーに記しています)

「花粉症」が収束しようとするころ、あるMOOKの発売のお知らせが目に留まりました。
雑誌「Stereo」が毎年夏と冬に出している恒例の特別付録付きMOOKの発行予告です。
今回はなんと真空管アンプが付録というではないですか。それもラックスマン謹製のアンプだとか。
12月19日発売予定で、価格は税込みで16200円。高いような安いような、絶妙な価格設定です。

アンプは何台も持っているし、買おうかどうか迷いつつ、Amazonなどの販売サイトを眺めて何日かを過ごしていました。
そうこうするうちに、発売予定の数日前でしたか、Amazonが予約受付を終了していることを知りました。
他の販売サイトも幾つか予約終了になっています。その中で、幸いHMVがまだ予約受付中でしたので、迷うことをやめて購入予約しました。

さすが、HMV。予約がぎりぎりだったにもかかわらず、発売日の翌日には大きな箱に収められたものが到着しました。
中を開くと分厚い箱とそれに貼り付けられた雑誌本体が。というか付録の方が大きく本体部分は20ページほど。
これでは本体の方が特別付録ではないか、などと思いながら箱を開けると、真空管アンプが殆ど完成の状態で入っていました。
殆ど完成とは、十数か所のねじ止めや、真空管のセット、ボリュームツマミの固定など簡単な作業が残されているだけだったからです。
ということで、組み立てはものの30分もかからず終了しました。


今後、中を少しいじるためゴム足を貼り付けていません。

早速、ソースは手持ちのDAP(デジタルオーディオプレーヤー)から送ることとして、スピーカーにつないで音出しチェックしました。
そして、その音のまろやかさに感動してしまいました。
この価格で、付録で、この音を再生するのか、といった具合に感心感服することしきりです。

中は次の写真のようになっています。

実はコンデンサーなどが真っすぐにセットされず、あちらこちらを向いています。
丁寧な組立作業ではないのが少し残念です。
その有様をお分かりいただくために斜めからの写真も添えておきます。


(真空管は手持ちのRCAクリアトップ管)

雑誌にはより良い音を求めて、真空管とコンデンサーの付け替えの記事が掲載されています。
試みに手持ちの、RCAクリアトップ管と東芝通測用管とを付け替えてみました。
その結果、オリジナルの曙光電子製真空管が決して引けをとっていないばかりか、このアンプにはこの真空管が合っていると思うまでになりました。
多分、アンプの仕上げ調整にこの真空管がターゲットとして用いられたのでしょう。それが大きな要因ではないでしょうか。

それにしても、恐るべし「曙光電子」。
たしか私の現用真空管アンプの300Bも、曙光電子出身の技術者たちが創立したPSVANE社製だったかと思います。
本当に中国の工業技術の進歩は目を見張るものがあります。

ただ、私のDAPのキーデバイスが旭化成製(AK4490)であったり、この真空管アンプの出力部分のICがローム社製(BA5417)であることに幾分かの安心感を感じています。
ローム社といえば今製作中の「金田風アンプ No.239」の出力素子もロームの製品です。
かつてこの部分は東芝、日立などが主流でしたが、今はロームが席巻している感があります。

今後はコンデンサーの付け替えに挑戦してみたいと思います。