ストリーミングで音楽鑑賞

投稿者: | 2018年12月28日

近年、ストリーミング方式で音楽が聴ける仕組みが普及しつつあるようです。
Google Play Music、Spotify、Amazon Music Unlimitedなど、他にも10社ほど配信サービス会社があるとのことです。
どの配信サービスも、月額1000円程度の会費で4,000万曲以上が聴き放題とか、なんと大盤振る舞いなことでしょう。
こうなると、CDを貸し借りするためにわざわざレンタルショップに出かける手間が省けるばかりか、費用も格安という、何もかも良いことづくめのように思われます。

元来が新しいもの好きの私ですが、良い話には何か裏があるのではないかと、少々警戒しながら眺めていました。
しかし、ここにきて上記各社がキャンペーン期間を掲げ、その期間に申し込めば3か月99円やら100円やらと宣伝します。
嫌になったらすぐキャンセルできることも分かったので、この機会に「お試し」に応じることにしました。

私が選んだのはAmazon Music Unlimitedです。
なぜそうしたかというと、Amazonにはすでにクレジットカードなど登録済みという、理由は単にそれだけです。
(Amazon Music Unlimitedのキャンペーン期間は2019年1月4日まで)

早速登録しAmazon Musicアプリをダウンロードし、中に入ってみると目の前に膨大な楽曲データが展開していることが感じられ、まさに音楽の密林に分け入るような感覚を覚えました。

蝋管に始まり、SPレコード、LPレコード、オープンテープ、カセットテープ、CDなど、音楽を提供するための様々な物理的メディアが出現してきましたが、これからはそういったメディア自体不要となるのでしょうか。
どうやら我々は音楽配信の形態が革命的に変化している、まさにその現場に立ち会っているのではないか、などと大げさなことを考えてしまいました。

検索窓に思いつくままキーワードを入れると、最新録音から名盤まで次々と出てきます。しかも1分とか3分とかのサンプルではなく、全曲を聴くことができてしまいます。
そんなキーワードのひとつとして「ハイケンスのセレナーデ」と入れてみました。すると幾つかの候補が示され、その中の「名曲喫茶のクラシック」というタイトルに目がとまりました。


早速マウスのポインタをそこに当てて右クリックしメニューを出します。
そのメニューの中の「アルバムを見る」をクリックすると30数曲ほど曲名が表示され、その中に「イヴァノヴィッチ」の「ドナウ川のさざ波」を見つけました。
たしかこの曲は、中学生のころ音楽の時間に習った曲ではと急に記憶が蘇り、聴いてみるとまさにその通り。


さらに曲名を眺めると、同じ「イヴァノヴィッチ」の名前で「カルメンシルヴァ」とあります。なんだろうと聴いてみると、なんと聞き覚えがあるだけでなく、なぜか懐かしささえ感じる曲でした。
「ドナウ川のさざ波」を習った時に、音楽の先生が「これも」とレコードをかけてくれたのか、それともどこかで聞いたのか、全く覚えてないのですが、曲名も知らなかったこのメロディが記憶の底から急速に浮かび上がってきました。

後で「カルメンシルヴァ」についてインターネットで調べると、海外でも古い録音が僅かに残っているばかり。
日本でも最近の録音はどうやらここで取り上げたものだけのようです。まさに貴重な出会いということになります。

このような出会いや再発見がまたあるのではないかと期待しながら、現在Amazon Music Unlimitedに熱中しています。