毎日とても暑く、半田ごてを握るアンプ組み立て作業に集中できない日々が続いています。
作業部屋のクーラーをフル稼働させても、世の中全体が暑いことに変わりはありません。
そういえば、当地では毎年8月の終わりごろには「ツクツクボウシ」が鳴きだすのに、今年は9月の始めにちょっと聞こえるようになりました。
どうも自然のサイクルが若干ズレはじめているのでしょうか。
暑さで体は組立作業に向かなくても、気持ちだけは何かをしなければと思っています。
そこで、以前アンプのパネル印字に、レタリングシートの代わりとしてUVプリンターが使えるような記事を読んだことを思い出し、やってみることにしました。
ネットで検索すると、私の住まいに近いところで大阪市内に2か所ほど、神戸の元町に1か所あることがわかりました。
それぞれの工房に電話で確かめると、いずれも時間貸しで1時間2~3千円程度で使わせてもらえるとのこと。
実は、いつかUVプリンターで印字してみたいと、イラストレーターで作成したパネル原図を用意していました。
フォントのアウトライン化を済ませ、USBメモリーに収めて、早速、大阪市内北部の工房に向かいます。
この工房は30分単位の時間貸し費用の外に、初回のみ入会金3600円が要ります。
他の工房と比較するとやや高めですが、最初は係の人が横についてくれるそうで、これは初心者にとってありがたいと、こちらに決めました。
工房をたずねると、ちょうどUVプリンターは空いていてすぐ使えるとのこと。
入会金を払い、係の人の使い方説明を聞きます。
こちらのプリンターはMUTOH製だそうです。
おもて面になる印刷原図をプリンター横のノートパソコンに読み込ませ、まず、印刷テーブル上の白紙にプリ印字します。
次に印字枠にあわせケースパネルを置き、印字ヘッドの位置合わせをし、インクの色(白)を選んで、もう印刷です。
実に簡単に印刷できました。
(それもそのはず。実はここまでは実地説明を兼ねて係の人が全てやってくれました)
次に私に交代して裏面ケースパネルの印刷をしました。
基本的には、自宅のパソコンとプリンターを扱うようなもので、すぐに作業になじむことができました。
特に気を付けるのは、プリンターヘッドとパネル面の隙間の設定で、紙一枚ほどの隙間を確保する必要があるそうです。
印字の仕上がり具合は、よく見るとインクは薄っすらと盛り上がっていて光沢もあり、まるでシルク印刷のようです。
敢えて言うと、平面のレタリング文字とは少し印象が違うかなという感じです。
文字の輪郭もくっきりしていてとても綺麗で、私には十分に満足できるものでした。
「金田風アンプ インスタントレタリング」の項で触れていますが、メインロゴはKunstler script、サブロゴはCentaur font、その他英数字はEurostile fontで作図しています。
別の日に神戸三宮に出かける用事があり、そのついでに高架下商店街にある工房を訪ねました。
若い係の人がいて、気軽にあれこれ質問に応じてくれました。
こちらのUVプリンターはローランド製で、MUTOH製を使ったならこれもすぐ使えますよと言ってくれました。
入会金なし、料金もパネル2枚印字なら数千円程度とのこと。
その日は用務優先なので、改めて出向くことにしました。
それにしても便利な世の中になったものです。
レタリングシートを転写する時に、文字列の水平やバランスなどを細かく気にしたり、レタリング文字の切れ端が1個、いつの間にか思いがけないところに付いていたり、それを慎重にセロテープで剥がしたり、キリキリした緊張感とともに作業したことが遠い昔のことのように思えてきます。




