いつかはと思っていた西安の旅が今月中旬にようやく実現しました。
3泊4日の小旅行ですが、兵馬俑、大雁塔を実際に眺めることができました。
実は10数年前にも一度予約しながら、仕事の都合で出発直前にキャンセルしたことがあり、その頃の思い出もよみがえる旅でした。
土に残る筋目は屋根として渡していた木材の跡。発掘前の状態がよく分かります
このあと土産物屋に立ち寄りました。
兵馬俑抗を発見した楊兄弟の末の方が店頭に座り、解説本にサインしていましたので、記念に一部買い求めました。
興慶宮遺跡の一角に建つ阿倍仲麻呂記念碑
2004年10月に西安市内の工事現場から「井真成」銘の墓誌が発見されたと伝えられました。
研究では、井真成は717年(養老元年)に阿倍仲麻呂などの遣唐使とともに留学生として渡唐したとされています。
阿倍仲麻呂と同様、帰国することなく中国でその生涯を終えた留学生も多くいたことでしょう。
大明宮丹鳳門(復元)
大明宮は、唐太宗貞観八年(西暦634年)に建てられ、唐高宗から唐代歴代の皇帝はここに住んで政務にあたり、唐の政治と文化の中心地となりました
大明宮国家遺跡公園
面積は3.5平方キロメートルに達し、ニューヨーク中央公園とほぼ同じ広さ。現在、発掘が済んでいるのは1%ほどで、すべての発掘を終えるのに少なくとも200年かかると予想されています。
塔内には経巻の複製が。塔内は近代の修復によるのかコンクリート造になっていました
唐代の建物はこの大雁塔と小雁塔を残すのみ
今日の歩数は約1万6千歩
万葉集に「采女の袖吹き返す飛鳥風都を遠みいたづらに吹く」と、今では廃墟となった旧都に立って昔の華やぎをしのぶ古歌があります。
この歌の趣きは大明宮遺跡や未央宮遺跡になく、その広大さにただただ圧倒されるばかりでした。