金田風プリアンプ No.257の製作 ⑧

投稿者: | 2020年4月29日

(以下の内容は雑誌記事のミスプリに準拠したものになっています。修正版を「金田風プリアンプ No.257の製作 ⑨」として掲載しましたのでご参照ください。)

1年ほども前になります。
「金田風プリアンプ No.257」を製作する中で、イコライザー基板のSAOCの調整に手間取ったことを記しました。

「金田風プリアンプ No.257の製作 ④」

「SAOCのTrのゲート、0V間を仮配線し、+6VラインとTrのドレイン間の電圧を計り、1.8VになるようにSAOCのVRを調整する」という記述ですが、記事のままでは1.8Vの指定電圧がどうしても得られず、ドレインの抵抗値をいろいろ変更してみたという内容です。

結果としては、指定の1.8Vを得ることができました。
しかし、その時のドレイン抵抗値が記事の1.8KΩから大幅にかけ離れることになってしまいました。
そこで、先生の「電源電圧の許容範囲でドレイン負荷抵抗をできるだけ大きくし、多めのドレイン電流を流している」との記述を尊重し、ドレイン抵抗値を製作記事のままとしました。

こうして、1年ほどが経過したのですが、先日「以前の実験はドレイン抵抗をいじっただけで、ソース抵抗変更を試していなかった」ことに気付き、一度試してみようと思いつきました。

手持ちに1KΩの半固定抵抗があったので、記事指定の500Ωをそれに付け替えてみました。
すると、VRネジを左へ回していくと2Vから1.9Vへと変化していき、良さそうな値が得られます。
結果として1.892Vまでこぎつけることができました。

この結果に気をよくして、手持ち部品から2KΩの半固定抵抗を探し出し付け替えることにしました。
すると思い通りの、1.8Vの測定値を得ることができました。

ただ、このソース抵抗変更が他にどのような影響を及ぼすことになるのか、それは今後各部の電圧値を実測してみなければなりませんが、今回のレポートはここまでとします。